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ケトン食と認知症との関係

こんにちは。KETO-BAKE®︎です。

今回はケトン食と認知症との関係について書いていきたいと思います。

目次

ココナッツオイルを摂ったら

ココナッツオイルを複数人のアルツハイマー型認知症の高齢者に与えたところ、半数以上の人で認知機能がアップしたという実験結果があるそうです。

脳でどのようなことが起こったと考えられるのか・・・

脳はグルコース(糖)もケトン体(脂)も両方エネルギーとして使えます。
酸素を使ってグルコース(糖)やケトン体(脂)を燃やして有酸素代謝をしています。
脳にたくさんある細胞は、エネルギーを蓄えることはできないので、
脳は、神経細胞に必要なグルコース(糖)やケトン体(脂)をエネルギーとして血管から常に送り込まなくてはいけない、途絶えると危険な状態になるそうです。その脳に送り込まれるエネルギーが、普段主食でお米やパンを食べているとどうしてもグルコース(糖)がエネルギーになります。糖のほうがエネルギーとしてすぐに使いやすいのです。

アルツハイマー型認知症やパーキンソン病患者の人は、グルコースを脳でうまく代謝しにくい状態になっているとも言われ、ケトン体(脂)をエネルギーとして送り込むことで脳機能に改善がみられるのではないかと期待が寄せられています。

中鎖脂肪酸やオメガ3を積極的に

油の中でも、ココナッツオイルなどに入っている中鎖脂肪酸を摂取することは脳の健康を支えるためには大切です。
他にもオメガ3など、脳に良いとされる油を適切に摂る必要があります。
そして、オーガニックで低温抽出のものなど、出来る限り良質なものを選んでいただくことで、それが脳や体のガソリンになりますので、気にしていただきたいところです。

糖質は極力控える

またケトン食(ケトジェニックダイエット)でコントロールしなくてはいけない糖質は、血糖値と大きく関係しています。3型糖尿病とも言われるアルツハイマー型認知症は、できるだけ糖質を控えることが大事になってきます。

脳に良い油をしっかり摂って糖質の多い食べ物は控えることで、予防や改善につながる土台づくりとなります。

そうは言っても、ケトン値をあげることってなかなか難しい、というのが現実です。
寝ている間の空腹時間をうまく利用して断食時間を確保するとか、ココナッツオイルやMCTオイルで血中のケトン値を上げやすくするなど、低糖質が難しい食生活でも上手にケトジェニックな状態を作って、予防や改善に取り組んでいただければと思います。

小麦アレルギーは意外に多い

また、小麦に含まれるグルテンに関してですが、
日本のアルツハイマー型認知症患者の1/3の人に、グルテン抗体を検出したという話があるそうです。
そのことから、かなりの日本人がグルテンアレルギーなのではと推測されるとのことです。
小麦のものを食べるとお腹の調子がよくない、そんなふうに感じている人は意外にたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

まだまだ未知な部分ではありますが、グルテンが影響して起こる、腸に穴があく”リーキーガット症候群”が、精神疾患や生活習慣病に影響しているとも言われています。

グルテンには、痛覚の刺激を麻痺させるモルヒネと同じような働きがあるそうです。他にも、タバコや麻薬と同じような働きをするので、グルテンを摂っていると、またグルテンが欲しくなる・・・そんな中毒性のスパイラルからなかなか抜け出せない状態になります。
グルテンフリーをやらなければケトジェニックになるのはなかなか難しい、とも言われるのはその辺りが理由かもしれません。

グルテンはあらゆるところに存在しています。
パンやパスタ、うどんやお菓子だけでなく、お醤油などの調味料化粧品にも含まれていることがあります。
日常生活から完全にグルテンフリーにするのは本当に難しいのですが、日頃から食品ラベルを見る癖をつけて、自分が摂っている食品にはどのようなものが入っているのか気にしておくと、知らずにグルテンを摂取してしまうリスクをできるだけ避けられます。

日本ではまだグルテンフリーのものを買うのに、商品棚から一つ一つ確認して選ばなくてはなりませんが、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなどはグルテンフリーのコーナーがスーパーにあったり、専門店があったり、グルテンフリーのものを購入するのにそれほど苦労はしないそうです。
個人的には、早く日本もそんなふうに、当たり前に、そして簡単に”選べる”ようになればいいなと思っています。
そうしたら、”始めやすく、続けやすく” 体にやさしい商品を選ぶことへのストレスも減り、手軽に健康管理ができて、無理なく意識せずとも体の調子を整えられるようになるのかもしれません。

高齢者こそグルテンフリー、高脂質

普段、パンなどの小麦の食品を多く食べている高齢者の方は、できるだけお米に変えるなどして、小麦のスパイラルから抜け出せるような食生活を心がけてほしいです。

ご高齢の方の中には、パンが大好きでお肉や脂っこいものはできるだけ食べないようにしている、そのようにおっしゃっている方もよくお見受けします。
オリーブオイルは、火を通さなくても生野菜などにかけて食べたりしても美味しく召し上がれますし、オリーブオイルの性質上それほど脂っこく感じにくいのではないかと思います。脂っこいものが苦手な方でも比較的摂りやすい油です。また亜麻仁油などは熱に弱いので、むしろ生で摂っていただきたい油です。

これは私の見解ですが、体にいい良質な油を使ったお料理は、比較的胃もたれも起こしにくいのかもしれません。お値段的に高級なものでなくていいので、ココナッツオイルなどを使って調理を試してみてもいいかと思います。

お肉は、タンパク質やミネラルなど、必要な栄養が含まれていますので、良質で体にいい油で美味しく調理して召し上がっていただければと思います。

余談ですが、元気な高齢者の方にお肉が大好きな方が多いのは、もしかしてこういったことが関係しているのかもしれないなと、私は個人的には感じています。

脳に良い油をしっかり摂り、小麦粉などの精製された炭水化物を避け、低糖質な食生活を送ること、高齢者の方々にこそ適した食生活なのかもしれません。

ぜひ、普段食事に使っているのはどんな油だったか、小麦の入ったものが家にどのくらいあるのかなど、一度見直されてみる機会を作ってはいかがでしょうか。

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