こんにちは。KETO-BAKE®︎です。
今回は、脳にココナッツオイルやMCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸がどのように影響するのかを書きたいと思います。
中鎖脂肪酸とは?
中鎖脂肪酸(MCT:Medium Chain Triglycerides)は、脂肪酸の一種で、ココナッツオイルやパームオイル、MCTオイルに豊富に含まれています。中鎖脂肪酸は、通常の長鎖脂肪酸よりも分子構造が短いため、体内での消化・吸収が非常に速く、エネルギーとして素早く利用される特徴があります。脳の主なエネルギー源はブドウ糖ですが、低糖質の食事やファスティングなどでブドウ糖が不足すると、体は脂肪を分解して「ケトン体」という代替エネルギー源を作り出します。中鎖脂肪酸は、このケトン体を効率よく生成するため、特に脳のエネルギー供給に役立つとされています。
生まれたての赤ちゃんのエネルギー源はケトン体?!

人間はケトジェニックの状態で生まれてくるそうです。
最近の研究では、新生児や胎児の臍帯血や絨毛のケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)の濃度を測定したところ、基準値の20〜30倍にもなることが明らかになっています。
これは赤ちゃんがブドウ糖ではなく、ケトン体をエネルギー源にしていることを意味しています。
母乳には、赤ちゃんの成長と発達に必要な栄養素が豊富に含まれていますが、その中でも重要な成分のひとつが中鎖脂肪酸(MCT)です。特に生後2日目から10日目あたりの母乳には、中鎖脂肪酸の濃度が比較的高いことが知られています。
母乳に含まれる中鎖脂肪酸は、赤ちゃんの発達において、特に脳の成長に大きな役割を果たしていると考えられています。
また、認知機能が低下した高齢者にココナッツオイルを摂取してもらったら認知機能の改善がみられた、というデータがあるそうです。
中鎖脂肪酸は肝臓でケトン体に変換され、 そのケトン体が脳に送られてエネルギー源として利用されます。
アルツハイマー型認知症やパーキンソン病の人は、脳でブドウ糖をエネルギーとしてうまく使えなくなっている状態だそうで、そこでもう一つのエネルギー源である脂(ケトン体)を送り込むと脳の認知力に変化が見られるそうです。

一説によると、子供だけではなく高齢者でも、最近の研究では神経細胞が新たに生成される可能性があるとされています。その新しくできてくる神経細胞には、オメガ3 や ココナッツオイル(中鎖脂肪酸)などの油が必要だといわれています。
新しくできてくる神経細胞の環境には、
◆ケトジェニックな環境が必要
◆オメガ3脂肪酸(神経細胞の膜を構成し、信号伝達を円滑にする働きがある)やコレステロール(脳の構造と機能をサポートし、ホルモンの生成にも関与している)などの脂肪成分を摂取することが重要
といわれ、健やかな脳の機能維持に役立つと考えられています。
高齢者に限らず、ケトジェニックな状態にある場合、健康な成人でも脳がケトン体をエネルギー源として利用できるので、仕事や勉強でのパフォーマンス向上が期待できるかもしれません。

私たちの健やかな脳の機能維持に必要な油を摂ることは、とても重要なことだとわかってきました。
ほんの少しの工夫で生活の質が向上するかもしれない、そう考えると、MCTオイルやココナッツオイルをコーヒーやスムージーに入れたり、サラダにかけたりして、他の植物油に比べて、消化・吸収が早くエネルギーになりやすい中鎖脂肪酸をいつもの食事に取り入れて、ケトン体を作りやすい状態にし、脂肪を燃料にできる身体作りを心掛けたいです。
ココナッツオイルは熱に強く、炒め物などの調理にも使えますし、また香りが気になる人は、今は香りを抑えたタイプのココナッツオイルも販売されています。MCTオイルは無臭に近いので、そのままかけてもお料理の味や香りを邪魔しません。
私は、おひたしや冷奴などに少しかけて食べたりして取り入れています。
ぜひ、色々と試して身近な食材にしていただけたらと思います。
もしかすると中鎖脂肪酸が、あなた自身や家族の心身の健康、そしてこれからの毎日を支えてくれるかもしれません。